人間の生活と虫の生体は相性がいい

 

本文は歩く虫(歩行虫)についての傾向と対策です。歩行虫の一言で全ては表せないため、家庭でキラワレモノのゴキブリをメインに書きます。

「ゴキブリ 対策」で検索すると、対策グッズばかりヒットしますが本文では防虫グッズを使う前の考え方を書いていきます。

最初に歩行虫という用語を使用しましたが、大雑把に移動タイプで、

(1)歩行虫:主に歩いて移動する虫(ゴキブリ、クモ、アリ等)
(2)飛翔中:主に飛んで移動する虫(カ、ハエ、ガ等)

となり、ゴキブリは歩行虫です。

次に発生の仕方で分類でき、

(1)屋内発生:家の中で繁殖してる虫
(2)屋外発生:家の外から入ってくる虫

に分けられます。

ゴキブリの場合はどちらもありえますね。屋内発生が濃厚な場合は、バルサンを焚いて一回リセットしないと無理ですね。

屋外発生なら侵入は1匹2匹と想定されますが、死ぬ間際に卵を残されると20匹以上が生まれてくるためゴキベビーをチラチラ見る羽目になります。

以下対策について。

○まずは家に入れない

出入り口・窓のような開く場所を確認しましょう。隙間がほとんど無いように見えても当然のように入ってきます。よく、街灯の内側で飛んでる虫がいますが、よく分からん隙間から入ってます。

隙間をふさぐなら、防虫ブラシあたりを設置するといいですが、面倒なら残留タイプの忌避剤を定期的にかけておきましょう。

上記は閉まっている状態の話ですが、出入り口なので開くと侵入されます。開けたらすぐ閉めるを心がけましょう。

出入り口以外だと、換気扇、ガラリ、経年劣化による隙間や穴なんかも探してふさぐといいでしょう。地震の後なんかだと、振動でコーキングが外れたりする可能性があります。

○知らない間に侵入されたら

繁殖する前に見つけて始末するのが理想ですが、習性として

・ 暗いとこが好き
・ 隅っこ、家具の裏側や下側が好き

なので、なかなか遭遇できないため、家のレイアウトを見直しましょう。上記の習性から理想的なレイアウトと対策が見えてきます。

(0)食品類は容器に入れる、食品ゴミは密封して保管しておく。(基本)
(1)家具類は壁と隙間を空けて設置する
(2)できるだけ、足場を組んで家具の下に空間を作る
(3) (1)~(2)をした上で、定期的に清掃する

ということになります。あまり無いとは思いますがネズミ対策も同じ考え方が使えます。ゴキブリとは関係ありませんが、カビ・ホコリを餌にするチャタテムシ系の対策にもなります。

レイアウト対策をした上で、ブラックキャップのような毒餌剤を設置しておくと、年単位で遭遇しないということも可能でしょう。

こう書きましたが、家具のレイアウトは壁につけて空いた空間を広く使いたいというのが人情。スペースを有効利用しようとすると、防虫には不利ということで、人間の生活と虫の生体は相性がいいのかもしれません。